２５年度から高校通学区を全廃 大阪・松井知事

大阪府の松井一郎知事は１７日に開かれた定例記者会見で、現在４つある無修正DVD府立高校の全日制普通科の通学区について、平成２５年度から全廃する方針を示した。松井知事は「府内のどこの学校に行ってもよくなることに、問題点はないと思う」と述べた。

　通学区の撤廃については、松井知事が幹事長を務める「大阪維新の会」の教育基本条例案にも盛り込まれているが、時期は明示されていなかった。過去の府教委内の議論では、特定地域の高校に生徒が集中しかねないとして、全廃を見送ったことがある。

　府立高の通学区は、昭和４８年度に９学区制に改編された。改編から３０年近くがたち、地域ごとの人口変動で学区間で高校数の不均衡が発生。有識者でつくる府学校教育審議会の答申を受け、平成１９年度から現行の４学区制になった。

　審議会では、学区の廃止も検討されたが、都市部に生徒が集中して周辺部の高校が維持できなくなったり、中学での進路指導に混乱を与えかねないとして、最終的に４学区制に決まった経緯がある。

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